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第四章 点と点をつないで・19

「……そうか。この子達がリサ君の言っていた楽しくやっていたという理由か……。彼女がパートナーに選んだという彼も含めて信頼には値するか……」
 何やらブツブツと独り言を言う境にミレイは今にも爆発しそうだ。
「そういきり立たないでもらえるかい。分かったよ真実を話そう。そうでもないと、そっちのお嬢さんは納得しないだろう?ただし条件がある」
「条件?」
「今から私が話すことを君達が信じるかどうかは自由だ。ただし絶対に誰にも話さない事、それだけは約束してもらいたい。いいかい?」

「分かりました約束します。いいなミレイ?」
 ミレイも渋々頷いた。本当ならこの人の言う条件を飲む必要などはない。だが、今は少しでもこの男から情報を聞き出したほうがいい。それが真実か出鱈目かは分からないが。

「では、まずはファーブル財団とトラベラーズガーディアンについてから話そうか……」




 ――マルセイユ・ファーブル財団総本部。

「それで、北海道から転移したという発電施設の方からは何も出てこなかったわけか?」
「は、現地へ派遣した調査隊からの連絡では特にこれといった報告は。ただし施設の損壊状況がひどく周囲の転移反応や磁場なども相当乱れていた為、詳細な調査結果が出るまでは今しばらくかかるかと……」
 当主ファーブルの質問に対応するのは北海道での実験での現場指揮責任者を務めたステファン・ルメール。
「調査隊からの報告だと施設内からトラベラーズガーディアンの遺体も収容したそうじゃないか。奴らが何か仕掛けたのじゃないのか?」
 同席する白髪の紳士がルメールを冷ややかな目で見る。
「それはないよオリヴァー技術班長、トラベラーズガーディアンには今回の実験を妨害する理由が無いからね。彼らが組織として今回の失敗の原因となっている可能性は限りなく低いだろう。もっとも、彼らも一枚岩ではない。別の意思で動いている人間の施設内への侵入を許してしまったのであれば問題だけどね」
「は、申し訳ありません」
 頭を下げるルメール。
「謝れば済む問題ではないだろう。我々技術班の努力の成果が水泡に帰してしまったのだから」
 技術班長のオリヴァーが嫌味たっぷりにルメールに言い放つ。
「今回の失敗が奴らの侵入を許したからと決まったわけではない。そもそも機器類や実験方法に不備があったのかもしれないのだろう?」
 負けじとルメールも言い返す。
「我々のシュミレーションは完璧だった。問題がでるはずはない」
「だったらなぜ現地に来なかったんだ。自信があるのなら本部に留まる必要はなかったろうに」
 にらみ合う2人にファーブルが諭すように語りかける。
「ここで言い争ったところで意味は無いだろう?恐らくトラベラーズガーディアンが施設に侵入したのはルメール君の部下達が撤収した後のことだ。そして転移に巻き込まれて命を落としたのだとすれば、一歩間違えれば我々の組織の一員が同じ目に遭っていたかもしれないのだからね」
 お互い目をそらすルメールとオリヴァー。
「さて、転移実験の失敗件に関しては引き続き調査を進めてもらうようにお願いするよ。失敗は糧にしないと意味が無いからね。技術班もこのままでは終われないだろう?」
「当然です」


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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