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第四章 点と点をつないで・11

「初日の作戦終了時間の30分前くらいかな。いきなり北海道支部との連絡が取れなくなったの。最初は通信系の機械の故障かと思って調べてもらったら異常はないみたいだったの。じゃあ、開発室の人に調べてもらおうと思って連絡したら、誰も通信に出てくれなくて……。結局あれやこれや皆で試してみたんだけどダメで、気がついたら夜中になっていて……それから……」
「落ち着いてゆみ子さん、北海道はともかく、開発室とも連絡取れなかったの?」
 ゆみ子も相当混乱していやのだろう、途中からどんどん早口でまくし立てるような口調になっていく。
「そうなのよ、その後部屋を見に行ってもらったんだけど、もぬけの殻だったって話よ。作戦中に誰一人いなくなるなんておかしいわ、絶対」
(確かに開発室の人達が1人もいないというのはおかしな話だ……。いったいどうなっているんだ……)

「それで、その後はどうなったの?」
 ミレイに促されて話を続けるゆみ子。
「結局、北海道支部との連絡はつかず終いだったわ。そしたら、転移反応のセンサーが北海道の太平洋側で今までにないような反応値を計測したと思ったら、いきなり数値が反転して、最後には他の数箇所にも突然反応が出てもうメチャクチャ。そうそうここから100キロくらい北西にも反応が出ていたわ」
 俺とミレイは目を見合わせる。恐らくその転移反応は俺達3人のことだろう。

「その後も状況を注視しつつ色々やっている間に夜中になっていて……。そしたら、施設内が突然停電して、すぐに予備電源に切り替わったんだけどもうその時にはあの連中が侵入してきていたみたいで……」
「奴らが停電をさせたのか、停電に合わせて侵入してきたのかは分からないけど、セキュリティシステムも全然働かずにあっという間にやられた感じだよ。まるで誰かが奴らを呼び寄せたみたいにな」
 
 別のオペレータの台詞に続けて俺は自分の考えを話した。
「詳しい状況を聞いたわけではないけど、今の話の限りだと誰かがあの連中にここの情報を知らせた。そして乗り込んでくるタイミングで停電させて、セキュリティシステムを止めたとしか考えられないな……」
 恐らくこの部屋にいる誰もが似たような事を考えていたのだろう。
「じゃあ、わたしたちの中にあいつらの仲間がいるってこと?それって一体誰?」
 ミレイが戸惑いの声を上げる。
「それは分からないさ。ただ、司令をはじめ多くの人間が北海道にいるタイミングを狙ってきたんだ、内通者がいる可能性は高そうだ」
 皆一様に押し黙り、司令室内には沈黙が流れた。

「そうだ!」
 突然何かを思い出したかのように声を上げるゆみ子。皆一斉にゆみ子のほうを見る。
「他のみんな、食堂に集まってもらってるはずだけど、もう大丈夫だって言いに行ってあげないと……」
「放送じゃダメなの?」
「それが、通信関係もやられちゃっているみたいで……」
 館内放送用のマイクに向けて喋るゆみ子。そしてこちらを向いて両手を広げる。恐らく通信システムもあの連中にやられたのだろう。
「仕方ない、多分大丈夫だと思うけどまだ連中がいるかもしれないから、俺とミレイで食堂を見に行ってきますよ。大丈夫そうなら連絡するから、それまで待機していてもらえますか」
「えぇ、分かったわ。気をつけてね修治君、ミレイ。あと、妨害電波も出ているみたいで携帯も使えないから注意してね」
「了解」
 俺とミレイは司令室を後にした。


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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