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第四章 点と点をつないで・10

「……ィ、ミレイなの?」
 聞こえたのは女性の声。日ごろから通信機越しでよく聞く声だった。
「その声、ゆみちゃん?ゆみちゃんなの?ドアが開かなくて困っているの。中から開けられないの?」
「ちょっと待ってね、今開けるから」
 すると中でゴトゴトと複数の物を動かす音が聞こえた。しばらくして音が収まると今まで引っかかって開かなかったドアが滑るように開いた。

「ミレイ!それに修治君も、無事で良かったわ!」
 開いたドアの先には瀬戸口ゆみ子と司令室のスタッフ数人が待ちかまえていた。俺は司令室の中を見渡し、1人1人の顔を確認する。だがその中に目当ての人物を発見するとはできなった。

「ゆみちゃん、ボスは?泉さんもいないみたいだけど、まだ戻ってないの?」
「えぇ、ボスも泉さんもいないわ。それよりもミレイ、ここに来るまでの間あいつらに出会わなかったの?」
 切羽詰った表情を浮かべるゆみ子。
「あいつらって?」
「あの黒いスーツの人達よ。出会わなかったのね?」

「う、うん……。誰にも会わなかったよ、ねぇ修治さん?」
 頷く俺を見てゆみ子はホッと胸を撫で下ろす。
「そぉ、良かった……。いきなりわぁっと来て、あっという間に施設内に乗り込まれて大変だったんだから。でも2人が出会わなかったって事はもうここから引き上げたのかしら……」
「……いきなりやってきて、乗り込まれたって、ここに?」
「そうよ、まだその辺にいるんじゃないかって思って怖くて皆で司令室に閉じこもっていたのよ」

「……」
「……」
 俺とミレイは唖然として言葉を失う。そして2人同時に声を上げた。
「えぇ!嘘ぉ!!」
「そんなバカな!」

 そう、ここSBT1は俺達TSG以外のメンバーにはその存在が知られるはずのない完全な秘密基地だ。ましてや、施設の中に入るには何重ものセキュリティを突破する必要がある。普通に考えてあの黒服の連中がここを見つけて、ましてや乗り込んで来るなどということは考えられないのだ。

「でも、あいつらがここを見つけることができたとしても、そうそう簡単には入ってこれないんじゃないですか?監視システムだってあるし、セキュリティだって……」
 俺の疑問に司令室の別の男性オペレータが答える。
「それが、監視システムは全く反応してないんだ。ゲートが開いた形跡もないし、一体どうなっているのかさっぱりだよ……」
「それどころか、無線も電話も全部ダメ、おまけに施設内は停電で予備電源に切り替わるしで大パニックさ。これじゃまるであいつらに入ってきてくださいって言っているようなものだよ」
 もうお手上げだったという表情を浮かべるオペレータ達。実際に相当の混乱が起きたことは想像に難くない。

「ちなみにあの連中が侵入してきたのっていつの話なんですか?」
「あいつらがやってきたのは修治君たちが北海道で例の作戦をしていた日の夜中なの」
 ゆみ子が当日SBT1で起こった事を話し始めた。


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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