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第四章 点と点をつないで・6

「ここって関東なんだよな?だったら車でもなんでも借りてSBT1まで行けば良いいじゃないか!」
 忍が声を荒げるとすかさずミレイが、
「わたし達だって怪我してたんだよ。それに……」
「それに、なんだよ?」
「それに……、目を覚まさない忍を放ってなんかいけないよ……」 また涙目になるミレイ。
「……悪かった、怒鳴ったりしてゴメンな。ほらもう泣くなって……」
 再び涙をこぼすミレイに素直に謝る忍。女の涙は武器だなと改めて思わせる瞬間だ。
「それじゃあさ、忍も無事に目覚めた事だし、明日にでも浅見先生に車貸してもらうように頼んでみよう。で、SBT1まで様子見に行こうか」
 俺はミレイの方を見て明るく言った。
「うん……、でも忍は大丈夫なの?」
 涙を拭いながらミレイは忍のほうを見る。
「当たり前だろ、俺を誰だと思ってるんだ!泣く子も黙る天才レーサー、戸山忍と言えば俺の事だぜ……、痛っつつ……」
 力強く左手を握って自分の胸を叩く忍。そして脇腹を押さえて悶絶しだした。
「肋骨にもひびが入っているって浅見先生が言ってただろ。自業自得だな、まったく」
 うめき声を上げる忍に俺はそう言った。
「大丈夫なの?わたし、先生呼んでくる」言うや否やミレイは部屋を駆け出した。
「何にせよ、しばらくは安静にしてないとな忍君。向こうの様子は俺のほうで見てくるからさ」
「ちぇっ、痛てて……」

 
 翌日、俺とミレイはみどり先生の車を借りてTSGの東京本部、SBT1へと向かう事になった。最初は浅見先生の車を借りようと思ったのだが、なんだかんだと理由を付けられて結局みどり先生の車を借りる事になった。

「すみませんね、みどり先生。無理言って車貸してもらっちゃって。今日中には帰ってくるつもりですから」
 俺がみどり先生にお礼を言うと浅見先生が会話に割って入ってくる。
「どっかにぶつけたり、擦ったりするんじゃないぞ。あと飲み物こぼしたりお菓子の粉こぼしたりもするなよ」
「まったく、浅見先生の車じゃなくて私の車なんですよ」
 さも自分の車を貸すかのように俺達に注意事項を言う浅見先生を見て呆れた表情を浮かべるみどり先生。
「この人の言う事、気にしちゃダメよ。忍君の事は私達に任せてゆっくり出かけてらっしゃいな。泊まってくる時は早めに連絡すること、いいわね?」
 優しい微笑を浮かべるみどり先生はまるで母親のようだ。
「うん、ところで忍はまだ寝てるの?昨日まであれだけ寝ていたのに」
 見送りに出てこない忍を探してキョロキョロ辺りを見回すミレイ。
「えぇ、ぐっすり眠っているわ。怪我をしているときは体が治すのに力を使うから、普段よりたくさん寝た方がいいのよ」
「へぇ、そうなんだ。でも忍は休みの日はいつも昼まで寝ているよ」
「それはどこかの誰かさんと同じで困ったものね」
 浅見先生の方を横目でチラッと見るみどり先生。
「ゴホンっ。さ、そろそろ出発しなくていいのか?ほら、気をつけて行ってこいよ」

「じゃ、行ってきます」
 俺は車をゆっくりと東京へと向けて発進させる。
「浅見先生ってみどり先生に頭が上がらないんだね」
「みたいだな。さて、それじゃ東京目指して行くとするか」
「おー!」


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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