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第一章 日本の首都ってどこだっけ・4

「・・ゅじ、しゅうじ!」
 なんだ、今日は確か開校記念日で休みだろ。もう少し寝かせてくれよ。

「お~い、修治君。いつまで寝てるんだよ!」
 だから、今日は休みだって。ん、そういやどっか出かけるんだったよな。どこに行くんだっけ。

「武田先輩!」
 あぁ、京都に向けて皆で出発したんだっけ。俺の車に皆で乗って。で、途中で道に迷って、それで・・・。

「全然目、覚ましませんね」
「ほっといてちょっと回りの様子でも見に行くか」
「そうね、起きるの待っていたら何時になるか分からないし、少しこの辺のこと調べときたいし」
「そうだな。ただし、泉ちゃんはそこの爆睡君とお留守番ね。んじゃそゆことで」
 泉を残し、謙太郎とあづさは車を出る。

「ほんと気持ち良さそうに寝ちゃって」
 修治の寝顔を見つめる泉。やがて、

「う・・・、んん」ゆっくり目を開ける。なんだか、ものすごく良く寝た気分だ。

「修治、大丈夫?」
 まだ視界がぼんやりとしているが、すぐそこで俺の顔を覗き込むのが泉だと言うことは分かった。

「なかなか起きないから心配したのよ。頭とか打ってない?」
 目を開けた俺の顔をみて心配そうに話しかける泉。

 俺は両手をギュッと握ってみる。次に両肩、ほっぺたを触ってみる。なんともないようだ。大丈夫と思って体を起こそうとすると少し頭が痛む。気を失ったときにハンドルにでもぶつけたのだろうか。俺が少し頭をさすると、
「大丈夫?あ、少したんこぶになってるじゃない」
 俺の頭にさっと手を伸ばす泉。俺はゆっくり体を起こすと泉に話しかけた。
「心配ないよ。ちょっとぶつけただけだろうから。そっちこそ、なんともないのか?」
「うん、平気」

 どうやら、泉のほうはなんともないみたいだ。

「そういや、頑丈なのがとりえだったな」
「少なくとも修治よりは鍛えてますから」
 力こぶを作るようなポーズを取る泉。確か、小学校からずっと剣道をやってるんだっけ。
「そういえば、」

社内を見渡した俺は、後部座席にいたはずの2人がいないことに気づく。
「2人はどうした?2人が俺のこと呼ぶ声も聞こえたような気がしたんだけど」
 大丈夫そうな俺をみて安堵したような表情で泉は2人のことを話す。
「さっきまではここにいたんだけどね。修治がなかなか起きないから、近くの様子を見に行ってもらったの。コンビニとかあったら何か買ってきてくれるって」
「そっか」

 俺はもう1度深くシートに寄りかかる。空が見えた、雲ひとつない青空だ。
「すっかりいい天気だな。よかったな、晴れて」
 そう呟いて、俺はハッと腕時計に目をやる。時計の針は8時を少し回ったところだった。
「もう8時、か」

 俺は改めてガラス越しに周りを見渡す。左は切り立った山、右手には畑や田んぼが点々と続いている。所々に家も見える。少し遠くには街らしきものも。車は道路の山側の路肩に止まっているようだ。だが、前も見ても後ろをみてもあのトンネルらしきものはどこにも見当たらない。

「昨日とは違うところみたいだけど、誰かがここまで運転してきたのか?」
 泉に問いかける。
「俺たち確かあのトンネルの中で、なんかよく分からないことになって」
 泉は俺の方を見て黙ったままだ。

「黙ってったって分からないだろ。ここはどこなんだ?」
「やっぱり、修治がここまで運転してきたんじゃないんだね」
 小さくそう呟く泉。そりゃそうだろ、俺は今の今まで寝てたんだから。
 じゃあいったい誰がここまで・・・。

続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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