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第四章 点と点をつないで・3

「おーい、お2人さん。お休み中の彼が目を覚ましたぞ」
「え、ほんとに?」
 とっさに立ち上がり男の方を見るミレイ。
「あぁ。冷蔵庫から適当に飲み物でも持って行ってあげな……って、聞いちゃいないか」
 ミレイは男の言葉を聞き終わるよりも先に、一目散に部屋を出て行った。
 部屋に取り残されたのは俺ともう1人の男の2人。
もう1人のその人は、アロハシャツにジーンズを着こなしたその姿からは想像もつかないが、医師の免許を持っている。
 怪我をした俺やミレイの手当てをしてくれたのもこの人、浅見先生だ。

「飲み物なら俺が持っていきますよ、浅見先生」
「悪いな。じゃ、俺は先に患者のところに戻るとするか」
 俺は奥にある冷蔵庫からお茶を取り出して浅見先生の後を追った。

「痛ててっ……、そんな抱きつくなってミレイ」
「ゴメン、痛かった?ゴメンね……大丈夫?」
 慌てて体を離すミレイ。心なしか彼女の瞳が潤んでいるように見える。
「あぁ……、大丈夫だよ。でも、あちこち痛いし、まだ頭がボーっとするけどな。それに……」
 包帯とギブスが巻かれた右腕を見ながら続ける。
「右腕はなんだか凄いことになっているしな。一体何がどうなったんだっけ?……って、なんで泣いてるんだよ、ミレイ?」
 
「彼女は君が眠っていた3日間、ずいぶん心配してたんだぜ。食事も喉を通らないくらくぃにな。少しくらい泣かせてやってもバチは当たらないって」
 遅れて部屋に入ってきた浅見先生がミレイの頭をポンポンと叩く。
「え~っと、この人は誰?ますます訳が分からないんだけど……。お、修治さんいいところに。なんか状況がよく分からないから説明してもらいたいんだけどさ……」
 困惑した顔の忍と涙を拭うミレイ。その頭を撫でる浅見先生。端から見ると忍がミレイを泣かしてそれを先生が慰めているようにも見えた。

「えぇと……」
 なんだかよく分からないので俺は順を追って説明をする事にした。



「ってことは、俺は3日間も眠ったままだったってわけか。で、この怪我はミレイを庇った時にできたわけね」
 右肩をさする忍。
「わたしの事庇って怪我するし、全然起きないし、ほんとに心配したんだから……」
「あぁ、分かった分かった。心配かけてゴメンって。だから泣くなよ、な?」
 大粒の涙を流すミレイ。自分を庇って大怪我をした忍がやっと目が覚めて安堵したのだろう。

「ちなみに、右腕骨折と肋骨3本にヒビ。その他打撲多数。全部まとめて全治2ヶ月ってとこだな」
 ニヤニヤしながら答える浅見先生。
「んで、手当てをしてくれたのがそこにいる浅見先生か。本当は感謝するところなんだろうけど、笑いながら怪我の具合言われるとなぁ……」
 
「なに、患者さんの具合が思ったよりも良さそうだから嬉しくて笑いがこぼれてるんだって」
 忍は浅見先生の言葉に引きつった笑いを見せた。


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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