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第三章 別れを呼ぶ北の大地・22

「了解いたしました。肝に銘じて進めるようにいたします」
 その後のファーブルからの指摘や注文を直立して聞き律儀に返事をするルメール。その様子を見てファーブルは少し呆れたような顔で言う。
「ふっ、相変わらず堅いね君も。あまり堅い生き方をしていると、いざという時に痛い目にあうよ。リラックスしてよろしく頼むよ、ルメール君」
 相変わらず、物事を見透かしたような目でファーブルはそう告げ機密通信を終了した。

「ふぅ……、ん?何かあったのかいボニヤ君?」
 通信を終えたルメールは隣で肩を震わせて下を向く副官の姿に気づく。
「いえ、ルメール様が私に言ったことと同じ事を言われていたのでつい……。申し訳ありません」
 笑いを押し殺して平静を保とうとしているリアなの姿を見て、ルメールも思わず口元を緩めた。
「確かにその通りだな……。人の振り見て我が振り直せ、という言葉もあったか。とりあえずは君の笑うところを見れたから良しとしようか」

 その時別のオペレータが通信内容をルメールに報告した。
「ルメール様、現場の方から連絡ありました。フェーズ6まで完了、引き続きフェーズ7の作業を開始するとのことです。当初のタイムスケジュールより13分先行して作業は進んでいます」
 一瞬流れた穏やかな雰囲気がまた張り詰めた空気に変わる。

時計の針は実験の開始予定時刻17:00まであと1時間を切った。



「そろそろ近くまで来てると思うけど……、あ、あれがそうだよ多分!けっこう大きな建物だね」
 後部座席でさっきまで暇そうにしていたミレイが身を乗り出してきて前方を指差す。

 ポイントCN3近辺へと向かう俺達の右前方、ミレイの差す先に目的地である発電施設、北海道東第4発電所が近づいてきた。高い塀で囲まれた敷地内には大きなドーム型の発電施設本体と、それをコントロールするコントロールタワー、そして従業員用の建物や通信用の電波等などが立ち並んでいる。

「しかしでかいドームだな。東京ドームの何倍くらいあるんだろうな?」
 ドームを見て思わず東京ドームを連想した俺だが、もちろんこちらの世界には東京ドームなんてものは存在しない。だが幸い隣の忍は東京ドームの事を知っている。「5倍?」「いや10倍はあるだろ?」と少しばかり盛り上がったところでミレイがつまらなさそうに呟いた。

「けっこう遠かったねぇ。なんかわたしもう疲れちゃった」
 どうやら日本人ではない彼女に東京ドームの話は分からなかったようだ。
「ったく、途中居眠りしてたくせによく言うよな。まだ今回の作戦一日目なんだぞ、少しは気合入れろよな」

「はぁい、明日はもうちょっと頑張りまぁす……」
「今日は頑張らないのかよ……」
 ミレイの気の抜けた返事に忍は軽く脱力する。


続く

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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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