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第三章 別れを呼ぶ北の大地・16

 トラベラーズガーディアン北海道支部。通称SBH2司令室に響くのは通信機から聞こえる各部隊からの報告とそれに応答するオペレータの声。

「キャロット1より、SBH2へ。ポイントS2をちょうど今通過。現在のところ異常なし。ポイントS3到着予定は40分後、以上通信終わり」

「SBH2了解。続いてキャロット5報告どうぞ」

「こちらキャロット5保田謙太郎。後10分ほどでポイントN2へ到着。ちょっと寒いけどいい天気だぜ。ドライブには最高だよ、泉ちゃん」

「SBH2了解。今回はあづさちゃんには内緒にしといてあげるね。続いてノーザンクロス1、報告お願いします」

「あいよ、こちらノーザンクロス3だ……」

 11月3日、この日俺達トラベラーズガーディアンは、この2ヶ月ほど相次いで発生している、北海道の太平洋沿いにおける群発転移反応の調査と言う事で今までにない大規模な作戦を実施していた。
 今回の作戦の主目的は転移反応の至近距離での観測、測定及び、それに伴う転移者の保護だ。開発室の頑張りで転移反応を探知する制度は日に日に上がっているものの、未だに不正確な点も多い。もし今回の実験で至近距離での観測に成功すれば、今後の研究に大きな進展があるかもしれない。そうなると俺達が元の世界に帰れる可能性も高まるし、円滑に転移者の保護もできるというわけで、何かといいことづくしというわけだ。

 とはいっても、作戦の内容はわりと退屈なもので転移反応が現れる可能性が高い地域を担当ごとに分担し巡回、有事の際はすぐに駆けつけるという受動的なものだ。
 ちなみに今回の作戦には俺達キャロットチームの他にも東京、北海道、九州の各拠点から総勢11のチームが参加している。本部を取り仕切るのはTSG総責任者のデビット。司令室所属の泉もオペレータとして各チームとのやり取りをこなしている。


「タイミングよく反応が出ますかね、デビット総司令?」
 司令室でデビットと会話をするのはSBH2の松山司令。
「これまでの統計では5日に1度程度は反応が出ているわけだからね。うまくいけば今日にでも当たりに遭遇できるさ」
「まぁ、今日がダメでも明日がある。何より調査に出た皆が無事に帰ってくれば私はそれで充分ですよ」
「そうだね……」
 デビットは静かに呟き司令室に並んだディスプレイ、そして時計を見る。



 海沿いの道を疾走する2人乗りのバイク。大海原をバックに快調に飛ばしていたそのバイクは岸壁にそって緩やかに右に曲がるコーナーで静かにスピードを緩め、やがて停止した。

「どうしたんだリサ姐さん?バイクの故障か?だったら本部に連絡を……姐さん?」


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
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