FC2ブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ogre0612.blog17.fc2.com/tb.php/50-72a7417d

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

第三章 別れを呼ぶ北の大地・4

 ヨーロッパ帝国。かつてヨーロッパ全域を武力で制圧し、アフリカとロシアの半分、そして中東までをその勢力圏内に置いていたとういうこの世界での歴史上で最大の帝国。隆盛を極め、尚も勢力を拡大しようとしていたその帝国は70年前のある日、突如として帝政を解消。植民地の全てを解放し、ヨーロッパ連邦として生まれ変わった。

 この70年前の出来事については諸説あり、各国の歴史研究家が議論を戦わせているがはっきりとした理由は未だに分かっていない。当時のことを示す資料が帝国内にほとんど残っていない事が謎に拍車を掛けていた。明らかに人為的な歴史の抹消が行われたことまでは分かっても、そこから先を知るものはほとんどいない。そして、その裏でうごめく陰謀の事を知るものも……。

 ヨーロッパ連邦フランス自治区、旧帝都マルセイユ。かつてのヨーロッパ帝国の帝都はその中心機能を新連邦首都ローマに移した今でもかつての面影を残した荘厳で格式のある街並みが続いていた。
 その中でも一際大きな敷地と、煌びやかな建物の立つ場所、旧帝国時代から大きな影響力を持つ、とある財団本部の当主の部屋には三つの人の影。


「報告を見る限り、ここのところ人の移動が活発になっているようだが、何かの予兆なのかね、これは?」
 数枚の報告書をパラパラとめくりながら初老の男は同じ場に居合わせる2人の男に問いかける。
 2人のうちの1人、財団の当主と思わしき男が物静かな口調で答えた。
「予兆か?と聞かれましても、我々としてはお答えのしようがありませんね。あくまでここ最近に起こった事実を包み隠さずまとめた結果がその報告書だということですよ、首相閣下。それとも報告書の内容をお疑いになられているのですか?」
 
「いいや、私もこの報告書が虚偽の報告だとは思っていないよ。君達と腹の探り合いをしても意味はないしね。それで、例の計画の進捗はどうなっている?実施場所は極東だと聞いたが……」
報告書を大理石のテーブルの上に置き、首相と呼ばれた男は再び2人に質問を投げかける。

「計画に関しては、ここにいるルメール君から説明させましょう。彼は組織の責任者でもありますから。それじゃルメール君、首相閣下にご説明を」
 先ほどから当主の隣で直立していた男、アドリアナ・ボニヤやサングラスの男の上官でもあるステファン・ルメールが一歩前に歩み出る。
「かしこまりました。それでは私の方から来る11月3日に予定しております、第2次双方向転移実験計画の概要を説明させていただきます。こちらの資料をどうぞ」
 ルメールは分厚い資料を差し出す。


「――以上が、今回の計画の概要となります」
計画の説明を終えたルメールが元いた位置へと戻る。

「実施要領は分かった。しかし何故極東、それも日本でやる必要がある?あそこには何とかという邪魔立てするような組織もあるのだろう?わざわざそこを選ばなくとも……」

「トラベラーズガーディアン……」
 首相の言葉を遮ってルメールがその組織名を口にした。


続く
スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://ogre0612.blog17.fc2.com/tb.php/50-72a7417d

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

プロフィール

おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。