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第三章 別れを呼ぶ北の大地・1

 世界が違ってもイギリスは雨の日が多い。間もなく秋を迎えようというこの日も朝から降り続く雨に通りには傘の花が咲き乱れている。
 マンチェスターにある、とあるマンションの4階。1人暮らしの女性の部屋にしては殺風景なその部屋には1人の女の姿。短く切りそろえられた銀髪は彼女に中性的な印象を与える。

 彼女、尾張の地であのサングラスの男と共にいたアドリアナ・ボニヤは唐突に部屋に鳴り響く電話の音でベッドから身を起こす。発番表示には『非通知』の文字。

「はい……、あら久しぶりね。前に直接話してから4ヶ月は経つかしら……。何よそんなかしこまっちゃって。今まで通り、リアナでいいわよ」
 非通知と表示はされていたものの彼女の知人からのようだ。自分の事を『リアナ』という愛称で呼ばせるところをから仲の良い人物からの電話のようだ。

「あなたのことだから大丈夫だろうけど、念のために聞くわ。この電話、盗聴対策とかは大丈夫なの?まさかとは思うけど敷地内からではないでしょうね?」
 盗聴や相手の電話している場所を気にするアドリアナ。

「そう。それで、今日は何の用事?定期連絡は本部の方からちゃんと行っているはずでしょ?」
 どうやら彼女が心配した件に関しては大丈夫なようだ。素っ気無く電話の用件を聞くが、彼女の表情は久々の友人との会話と言う事で明るい。

「なるほどね。それで、私の声が聞きたくなったから電話してきたわけ?ほんと、相変わらずね」
 電話のしてきた本当の理由を聞いて思わず笑みを浮かべるアドリアナ。それからしばらく世間話が続いた後、

「それから、近いうちに連絡が行くとは思うけど、先に言っておくわ。あなたのいる日本の北にある島、北海道だったかしら?あそこで大掛かりな実験をするそうよ。こっちからも幹部クラスが何人か出向くらしいわ。きっとあなたにも動いてもらう事になると思う。いい加減、向こうのいいなりで動くのにも飽きてきたころでしょ?」
 自分の所属する組織、その組織で行われるであろう出来事に関して語るその口調は、信頼する人物へと向けられたもの。

「なんだかんだで楽しんでいるのね。フフッ、久しぶりにあなたの声が聞けて良かったわ。それじゃ、次は向こうで会うことになるかもしれないわね」
 そう言って彼女は受話器を置いた。

「今後のこともあるから、楽しくやるのは程々にしたほうがいいって言ったのに……。まぁ、言って聞くような人じゃないものね……」
 
 降り続く雨は一向に止む気配を見せないままだった。


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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