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第二章 秘密の基地は良く知るあそこ・16

「今までも予想はできていたことだが……」
 組んだ手にあごを乗せて白衣の男が持論を語る。
「転移反応の大小と転移してくる物体の質量には非常に大きな関連性がある。今までは確証がなかったが、今回の異常な反応値と、4人1度の転移という事実から見て90%まで確信が持てたよ」
「つまり反応の大きさが事前に分かれば、そこに現れるのが人なのか石ころなのかが分かる、ということか……」
「そういうことだ。そこでここからは開発室としての要望なのだが……」

 白衣の男の要望を聞く前に意図を汲み取ったのかデビットが話を遮る。
「これまでは、転移ポイントを絞り込むことに重点を置いて開発を行ってきたが、今後は反応の大小を判別することも念頭に置いて研究開発をしていきたい、ということかい?」
 白衣の男の無言を肯定と受け取り、デビットは続ける。
「それで、開発室への追加予算と人材が欲しい、というわけだね開発室長殿?」
 やれやれといった表情で白衣の男を見るデビット。
「さすが、デビット司令は話が分かるお方だ。反応の大小が事前に分かれば、部隊を派遣するかどうかも先に判断できる。組織としても悪い話ではないだろう?」
「確かにその通りだ。小さい反応を無視できれば、今までのように誰もいませんでした、なんていう外れを引く可能性も低くなるわけか……」
 今回のグラフと、1年前、2年前のグラフを見比べるデビット。
「そういうことだ。予算だけじゃなくて人材の方も宜しくみたいものだね」
 
「まったく、ここのところスポンサーからの締め付けが厳しくて困ってるんだけどね。予算に関しては善処すると言っておこうか。人材のほうだが、実は今回の転移者の中に有望な娘がいてね。彼女が協力してくれるようならそちらへ回すようにしよう」
「助かる。そういえば、今回観測された転移反応のうち残りの3箇所はどうだったんだ?」
「樺太と九州の方は収穫なしだよ。ただ、ここに関しては妙な報告があがっていてね」
 そう言ってデビットは関東地方に付けられた印を指差す。

「妙な報告?」
「ここにはSBT1から直接実働部隊に行ってもらったんだけど、彼らは口を揃えてこう言うんだ。『空に太陽よりも眩しい光が現れ、その後、西の方へと飛び去る乗り物のようなものを見た』とね。ピンボケだが写真もある」
 デビットは何枚か写真を取り出す。
「確かに、鳥や虫には見えないな。この写真、借りて行ってもいいか?解析に回してみたい」
「あぁ、最初からそのつもりだったよ。何か分かったら教えてくれ。それから例の開発の方も抜かりなく頼むよ。」

 分かったと返事をし、写真を手持ちのファイルに入れた白衣の男は司令長官室を後にする。
「開発室長トニー・スタウト、か。果たして……」

 デビットが口にした開発室長の名前はあのタイムトラベルに挑んだ科学者3人のうちの1人「トニー・スタウト」その名前だった。


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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