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第二章 秘密の基地は良く知るあそこ・2

「だから『白ちゃん』って言わないでよ!」

 よく分からないが、ミレイという少女は『白ちゃん』と言われた事に怒っているようだ。そしてさっきのスーツの連中と違ってこちらを襲って来るような雰囲気は無さそうだ。
「とりあえず、助けてもらってありがとう、ってことで良いのかな。俺は武田修治。こっちが二本柳泉で、彼女は尾形あづさ」
 俺が2人のことを紹介すると、すかさず泉が突っ込みを入れてくる。
「なんで、あづさちゃんのことは『彼女は』って言うのに私には『こっち』なのよ!」
(ったく、そんな細かいことに突っ込んでくるなよ。ま、あづさも笑っているし2人も落ち着いたみたいだから良しとするか)

「元気そうで良かった。それより、私達に聞きたいこと、あるでしょ?」
 ニコッと笑ってこちらに身を乗り出すミレイ。確かに聞きたいことは色々あるが、何から聞くべきか。

「あの、健ちゃん、私達と一緒だった男の人がいたと思うんですけど、その人は……」
 謙太郎の身を案じるあづさ。さきほど通信していた会話の内容だと、彼らの仲間が謙太郎を助けに向かったと言っていたようだが。
「もう1人なら、私達の仲間が助けに行ったから多分大丈夫だと思うけど……」
 そう言って、先ほどの通信機を見つめるミレイ。その仲間からの連絡はまだないのだろうか。その様子を見て運転席の忍が、
「心配するなって、リサ姐がヘマするわけねーだろ」
 忍の言葉に無言で頷くミレイ。

「だけど、」泉が口を挟む。
「保田君を、あなた達の仲間を置いてきちゃっていいの?もう随分遠くまで来ているみたいだし……」
「それなら大丈夫。俺達もリサ姐も目的地は一緒だし、それに向こうはバイクで移動だから。ま、心配するなって」
 忍は楽観的な物言いだが、不安を拭いきれない俺は反射的にポケットから携帯電話を取り出す。
「やっぱり圏外、か」
 携帯電話のディスプレイにはやはり圏外の表示。そして充電もそろそろ尽きようとしていた。

「こっちの世界じゃ携帯電話は使えないよ。通信の仕組みが違うんだって」
 声が聞こえたのか、携帯電話を握った俺にミレイはそう言う。
それを聞いて俺はハッとする。彼女は俺達の携帯電話が使えないことを知っている。それに今『こっちの世界』と確かに言った。

「今、こっちの世界って……」
 あづさもミレイの言葉に気づいたようだ。
「それじゃ、やっぱりここは私達のいた世界じゃないのね?」
 泉が2人に問いかける。
 おそらくその問いに対する答えが「YES」であることを泉もあづさも、そして俺も分かっている。けれど、まだ誰からもその事実を告げられた訳ではない。ひょっとしたら、という考えがないと言われれば嘘になる。

「あれ、もう気づいてたんだ。その通り、ここはあんたらがいた世界とは別の世界さ。街で車とか色々見ただろ?」

(随分軽く言ってくれたけど、もう疑う余地は無い。ここは俺達の知っている世界ではなく忍の言うように別の世界なのだろう。
でも、なんで俺達が別の世界からやってきたことをこの2人は知っているんだ。それに俺達を襲ってきた連中と、タイミングよく現れたこの2人。同時に色々なことが起きすぎているような気も……)


続く
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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