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第一章 日本の首都ってどこだっけ・19

 謙太郎は前に立つサングラスの男と睨みあった後、右後ろ、左後ろにいる男達をそれぞれ横目で見る。そして再び目の前の男のほうを向いて静にかに目を閉じる。そしてかっと目を開き言い放つ。
「お前らの目的は知らないが、まとめて相手してやるよ!さっさとお前らを叩きのめして後を追わないといけないんでなぁ!」
 
 3人に囲まれても怯む様子のない謙太郎に対してサングラスの男は苛立った様子で、
「お前も、さっき逃げた男の方も逃がしはしないわ!もう1人の男もこちらの仲間が、別働隊にすぐ捕まるだろうしなぁ!」

 自分達の仲間は他にもいて、その仲間が修治たちを捕まえる、サングラスの男がそう言ったのを聞いた謙太郎は額に汗を浮かべる。
「こいつらは一体なんなんだ?ただの車上荒らしでもなければ、強盗でもないのかよ……。無事でいてくれよ、あづさ……」

「2人とも、遅いですね。大丈夫なのかなぁ……」
 公園のベンチに座ったあづさが隣の鉄棒に掴まっている泉に話しかける。
「修治はともかくとして、保田君がいれば大丈夫でしょ。柔道で日本一だっけ?」
「空手で全国準優勝です。柔道は準々決勝で負けたって言ってたかなぁ」
「ほんと凄いわよねぇ。そんな人が一緒なら街でチンピラに絡まれても安心よね~」
 そういってグルンと前回りをする泉。

「修治はそういうのからっきしだからなぁ……。前に街で変な人たちに絡まれた事があってね。その時もあいつ、私を庇って散々な目にあったし」
 夜空を見上げながら昔話をする泉。
「でも、ちゃんと守ってくれたんですね」
「まぁね」
 泉は再び前回りをする。そのとき、公園の入り口からこちらに駆け寄ってくる人影を見つけるあづさ。

「あ、武田先輩が」
 走ってくる俺に気づいたあづさが呟く。
「どうしたの修治、何かあったの?そんなに慌てて。あれ、保田君は?」
 息を切らせて2人の元に駆け寄る俺に泉が聞く。
「話は後回しだ、昼間行った警察署まで走るぞ!」
俺は2人の手を引き走り出そうとする。
「武田先輩、健ちゃんはどうしたんですか?」
「そうよ、それに警察まで走るって、何があったのか説明してよ!」
「強盗に襲われたんだ。謙太郎が引きつけてくれているから、その間に警察へ助けを呼びに行く」
 俺は状況を手短に説明する。
「そんな……」立ち尽くすあづさ。

「いたぞ!女も一緒みたいだ!」
 公園の入り口に何人かの人影が見える。先ほどの連中と同じような服装をしているところを見ると、仲間か。

「仲間がいたのかよ。2人とも走るんだ、早く!」
 俺は2人を連れて公園の反対側の出口に向かって走る。そのとき、俺達の向かう公園の出口を塞ぐように車が停まった。
「塞がれた!」
 後ろからはさっきの奴等が迫ってくる。前も塞がれた、ここまでか……。

「早く乗りな!」
 目の前に停まった車を運転している男が叫ぶ。後ろの連中の仲間なのか。
「何やってんだ!早く乗れって言ってるだろ!心配するなあいつらの仲間じゃないから!」
(後ろの連中の仲間じゃないのか?だからって、いきなり現れた車に乗れと言われても……)

「修治!何か分からないけど、今は乗るしかないよ、早く!」
考える俺を尻目に泉とあづさは目の前の車に乗ろうとしている。
(えぇい、もう仕方ない。少なくとも後ろの奴等に捕まるよりはましだろう)
そう思った俺は2人に続いて車に乗り込む。

「よし、全員乗ったな?飛ばすから、しっかり捕まれよ!」
 俺達が乗ったことを確認すると運転席の男は車を発進させる。

「今日はシャワーは無理かもね」
 そう呟いたのは泉だったか、あづさだったか……


第一章・完
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一言

 あっという間に8月になりましたね。
 夏休みの予定がまだ決まっていないのが悲しいところ。
 実家に戻るつもりなのですが、その間の更新はどうしたものか……。

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おぐれしんじ

Author:おぐれしんじ
東京都で会社人をやっています。
趣味の小説ですが、ひとつよろしくお願いします。






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